就職氷河期世代の私が株式投資を始めた理由 その3

たそがれる女性 ししなれについて

こんにちは~。
2024年もひきこもって年を越しました。ししなれです。

今日は私が投資を始めた理由について、続きを書いていきます。

・シリーズ記事

トレードは順調だったが・・・

FXトレードを開始して数か月、トレードにも慣れてきて、給与以外で頻繁にお金が増えていく夢のような日々に心酔していた”ししなれ”。

”なんでもっと早くやっておかなかったのだろう”、”マネーゲームの傘の下では、コツコツと働いていることはあまりにも滑稽でばからしいではないか”

”真面目な人ほど搾取され傷つけられる世の中の仕組みにはもううんざり”、”もしかしたらトレードだけでこのまま億万長者を目指せるのではないか”

なんて退廃的で甘い考えが頭をよぎりました。
私の心は蝕まれ、もはや腐っていて、世の中の歪さへの憤りがぶつける先を見失ったままぐちゃぐちゃとしており、取引履歴で+の数字が積み重なっていっても、実際のところ、まったく幸せではなかったように思います。

そんな日々は長くは続きませんでした。

ドル円のトレード

色々な通貨ペアでのスイングトレードをしていた”ししなれ”ですが、2020年に入ってからはドル円のポジションを増やしていました。トレードにも慣れてきており元手の量を増やしていたため、安定的な動きになっていたドル円に魅力を感じるようになっていたんですよね。
大きめのポジションを持っておいて、少ない値動きの中で中長期の円キャリートレード(円より金利の高い通貨を持つことで金利差収益をもらう)をするという安定志向に変わってきていました。

短期トレードばかりでチャートとずっとにらめっこしていることは疲れますし、寝不足が続いており、少し休みたくもなっていたんですよね。

コロナショックとドル円の暴落

そんな中、世間でコロナが騒がれ始めました。
あの頃、はじめてニュースが出たのは年明けすぐのことだったと思います。ただ、株価も為替もすぐには反応しませんでした。WHOが緊急事態を宣言しても、日本国内で感染者が出ても、ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が騒がれはじめても、まだチャートは平穏な状態を保っていました。

ところが2月末頃、あれよあれよと人流制限への対応が始まり、3月初旬にかけて株価も為替も大きく動くことになりました。

ドル円の暴落が起きたのです。

仕事中に起きたロスカットで茫然自失

110円前後をうろうろしていたドル円が、一時103円まで急落。
私の保証金はこれに耐えることができず、業務中に強制ロスカットが起きました。

なぜ逆指値しておかなかったのだろうと今なら思うのですが、トレード経験としては初心者そのものでしたし、もともと大きな利益を狙いに行くというよりは、小さい値幅での利益を積み重ねるスタイルでやっていたため、損切で出るロスが積み重なって利益を打ち消してしまうことが好きではありませんでした。

コロナが騒がれだしてからすぐにはチャートに影響がなかったことも、バイアスを大きくさせました。新しい感染症が出てきたけど、市場の影響はたいしたことなかったなぁという過去形の感想になってしまっていたのですね。

後悔先に立たず。
ロスカットでなくした金額はざっくり200万円ほどです。
この金額はその当時の金融資産の約4分の1。

すべてを失ったわけではないけれど、億万長者を夢見ていた身としてはだいぶ笑えない状況です。

ただ今思えば、これで良かったのかもしれません。
良かったというと語弊があるかもしれませんが、”ししなれ”の心はもう限界でした。半年程度のこととはいえ、毎日毎日チャートに取りつかれ、夜も朝もよくわからなくなり、睡眠はぐちゃぐちゃ、心が平穏な時などなかったからです。

そこにこの強制ロスカットは気持ちいいほどの冷や水を浴びせてくれたように思います。
私はレバレッジ取引の怖さを身をもって理解し、この時を境にきっぱりとFXの世界からは退場することを決めました。

”ししなれ”は懲りたのです。しかし、諦めてはいませんでした。

つづく。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!

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